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NEC LaVie U - ハイスペック2 in 1登場!高性能タブレットはSurfaceだけじゃないよ

NEC LaVie U
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。高性能タブレット(あるいは2 in 1 PC)といえばSurface Proシリーズの一人勝ち的なイメージがあるのですが、先日紹介したDELL Venue 11 Pro 7000にしろ、今回紹介するLaVie Uにしろ、全然Surfaceには負けていないスペックのタブレット(2 in 1)です。Surfaceの購入を検討している人は、Surface一択、ということでなく、ライバルとなる機種と比較してから決めたほうがいいと思いますよ。

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では機種紹介です。

1.スペック

LaVie U スペック表

※クリックで拡大します

LaVie U(以下、LaVieといいます)には2つのグレードがあります。上の画像はNEC公式サイト(121Ware)のものですが、CPUの表記がわかりにくいので補足します。上位モデルLU550/TSSはCPUにCore M-5Y70(1.1GHz/最大2.6GHz)を、下位モデルLU350/TSSはCore M-5Y10(0.8GHz/最大2GHz)を搭載しています。インテルの新鋭CPU、Core Mの実力は下位モデルの5Y10でもCore i5-4200とほぼ同等というデータがあります。他の機種ではありますが、しっかりテストしているサイトがありましたので、詳しくはこちらを見てください。

「Let’snote RZ4」で“Core M”の性能を試す (3/3)ITmedia PCUSER

Core Mのメリットは高性能であることだけにとどまらず、省電力性能が高いことと発熱量が少なくCPUファンを必要としないことがあり、LaVieもこの恩恵にあずかってファンレスです。ちなみにCore i5だとファン無しの製品がないこともないですが、非常に少なく、Surface Pro 3にもファンがついています。

RAMは4GB固定です。64ビットOSを搭載しているので、8GBくらいに増設できるとさらに高性能化できると思いますが、残念ながら8GBモデルの設定はなく、増設もできません。このあたりはSurfaceとかVenue 11 Proとの比較でちょっと不利ですね。ビジネス中心の使い方なら全然問題ないと思いますけど。

ストレージも128GB固定です。LaVieにはOffice Premium(PowerPointつきのHome&Business)がバンドルされているので、1年間はOneDrive1TBを使えます。OneDriveは2年目から有料(1TBを使う場合年間で6,264円)となりますが、15GBまでなら無料で使えます。他にもmicroSDが使えるので、データの保存は内蔵ストレージである必要はありません。よって、この容量ならば実用上十分だと思いますが、ソフトウェアを大量にインストールするとか、非常にサイズの大きいソフトウェアをインストールするとかの目的がある場合は注意が必要です。これだけの性能なので、もうワンランク上のストレージ容量(256GB)の設定があっても良かったかな、と思います。

ディスプレイは11.6インチ(1920×1080)で、10インチタブレットよりは一回り大きいです。NECにはLaVie Tab Wという10インチモデルもあり、Core M搭載ではないですが10インチタブレットとしては高性能な部類に入るので、10インチモデルも気になるという人はそちらも確認しておきましょう。

NEC LaVie Tab W - 新鋭10インチ日の丸タブレットにして中身はThinkPad10?

もう1つ注意しておかなくてはならないのが「デジタイザ」です。上位モデルLU550/TSSのみについています。デジタイザがついていると筆圧に対応する(スタイラスを強く押すと太く、弱く押すと細く描ける)ので、タブレットでイラストを書いたりする場合は必須、またスタイラスでメモをとったり手書き入力を多用する人にも必要な機能です。デジタイザは後付けできないので、よく考えて選びましょう。

RAMとストレージ容量で若干ネガティブなことも書きましたが、実際のところRAMを大量に使うようなソフトウェアを常用するとか、インストール型のオンラインゲームを複数やるとかでなければ、このスペックは下手なデスクトップPCより高性能だと言えます。もっと言うとタブレットとしてモダンUI(タイルの画面)をメインに使うのであればむしろオーバースペックです。

2.キーボード

LaVie U キーボード
付属しているキーボードはかなり出来がいいです。ヒンジはついていないので、角度調整はできませんが、キーボードの溝にタブレットをはめ込むタイプなので安定性が高く、キックスタンドもついていないので背面にスペースを必要としません。

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LaVie U 接続部分
これがタブレットとキーボードの接続部分です。かなりしっかりしています。これなら電車の中で膝の上に乗せて使うことも十分可能でしょう。

LaVie U 本体をキーボードにセットして収納
また、上の画像のようにタブレット本体とキーボードを一緒にして閉じることができるので、見た感じノートPCを折りたたんだような形状で持ち運ぶことができます。デザイン的にも液晶の保護としても優れたアイデアだと思います。

また、キーボードはキーピッチ18.5ミリ、ストローク1.8ミリとなっていて、並のノートPC以上に快適な打鍵ができます。というか、キーボードをセットしてガンガン入力したり、計算したり、ゲームをしたりするのに向いているでしょう。

3.入出力インターフェース

LaVie U 入出力
右側面画像です。LaVieにはタブレット側にフルサイズのUSB3.0、microHDMI、microSDカードスロットがついています。さすがにこのクラスになるとUSBが3.0でフルサイズになりますね。実用上はもちろんフルサイズのUSBの方が使い勝手がいいはずですし、USB3.0という規格も必ずや恩恵をもたらしてくれると思います。

LaVie U 入出力2
こちらが左側面画像です。電源コネクタだけですけど、8インチタブレットの場合はmicroUSBが充電用にもなっているので、充電専用のコネクタがあるというのは地味にうれしい機能です。

4.これはSurfaceとガチ勝負できる2 in 1

CPUのスペックといい、キーボードを含めたパッケージングといい、LaVieはSurface Pro 3と真っ向勝負できる製品だと思います。ウインタブは個人運営なので、私見をいうと、LaVieのほうがSurface Pro 3よりもおすすめです。

Core Mを搭載しファンレスである

工業製品の構造は単純であるほうが壊れにくいです。ファンがついてるから壊れやすいとまではいいませんが、いくら静音設計でもタブレットの中でファンが回るのはちょっとなあ、と思います。そしてCore Mの持つ省電力性、発熱の少なさというのもタブレットとしての利用を考えると重要なポイントになります。

キーボードとの一体感

Surfaceのタイプカバーは独特なデザインアクセントですし、見た目よりもはるかに打鍵感がいいということも有名です。しかし、LaVieはキーボード側にタブレットをしっかりセットでき、余計なキックスタンドもないので狭い場所、不安定な場所でもしっかりタイピングできます。デザインも大切ですが、実用性を考えるとどちらが上かは明らかなんじゃないでしょうか?

ただし、Surfaceのほうが上、という部分もあります。Core i7まで搭載可能であること、RAMが8GBまで選べること、ストレージも512GBまで選べることです。2 in 1というパッケージの中でどこまで要求するか、という問題にもなりますが、本当にハイエンドな使い方をするのならSurfaceにすべきでしょう。

5.ノートとしての利用が主、タブレットが従

10インチを越えるサイズの2 in 1を購入する場合、「タブレットが主、ノートPCが従」という使い方を想定している人はやめたほうがいいです。10インチ以下のサイズの製品のほうがずっと使いやすいはずです。LaVieのタブレット部分の重量は上位モデルで800gを越えます。下位モデルでも795gなので、タブレットとして長時間使うのは苦痛になるはずです。そしてタブレットとして使うならLaVieのCPU性能はオーバースペックです。重量とスペックという意味ではSurfaceとかVenue 11 Pro 7000でも同じです。ほとんどの時間をタブレットとして使うのなら、おすすめは8インチです。モダンUIをうまく使う限り画面サイズは8インチで十分ですし、短時間であればキーボードをセットしてOfficeを使うことも全然大丈夫ですから。

LaVieはキーボード部分の重量が560gなので、タブレットと合わせて1.3kg強の重量になります。これはサブノートPCとしては決して重い方ではなく、持ち運びも容易です。「ノートPCとして使う場面が多く、たまにタブレットとして使いたい」とか、「今使っているノートPCの買い替えとして考えている」ならLaVieはおすすめです。ほぼ後悔しないと思います。

6.それなりに値は張ります

最後に価格の話です。上位モデルLU550/TSSで159,310円、下位モデルLU350/TSSで142,157円(ともに税込み、2014年11月9日の価格ドットコム最安値)となっていて、11月20日の発売です。Surface Pro 3だとCorei5, RAM8GB, ストレージ256GBのモデルが150,984円、タイプカバーは別途14,018円なので合計で165,002円(税込み)というのが比較的近い価格帯になります。

さすがにそれなりの価格になりますね。製品としてそれくらいの価値は十分にあると思いますので、あとは自分の使い方でLaVieのスペックとかパッケージングが必要だという人は買って後悔しないと思います。

7.関連リンク

LaVie U:NEC製品情報サイト

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