マウス m-Book F - プレーンな15.6インチスタンダードノート、末永く使えそうな「真面目さん」の印象(実機レビュー)

マウス m-Book F
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はマウスコンピューターの15.6インチスタンダードノート「m-Book F」の実機レビューとなります。マウスの15.6インチスタンダードノートにはm-Book Fのほか、「m-Book B(TVCM記念限定モデル)」と「m-Book K」というシリーズがあり、「B」がエントリー、「K」がハイエンド、そして今回レビューする「F」がミドルクラス、となります。とはいえ、「m-Book F」はCPUにCore i3からi7まで(いずれもKabylake世代です)をラインナップし、かなり幅広いレンジをカバーしていて、一括りにするのが難しいところです。今回のレビュー機はCore i7を搭載する上位モデルとなります。

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1.スペック

マウス m-Book F スペック表

クリックで拡大します

m-Book FシリーズはCPUにCore i3-7100U/Core i5-7200U/Core i7-7500Uを搭載し、それに合わせRAM容量やストレージ容量の異なるバリエーションモデルが用意されます。この記事で掲載しているのは上位モデルで、レビュー機と同じ構成のものです。

とはいえ、BTOのマウスですから、RAMは最大で32GBまで、ストレージはデュアル構成が可能で、SSD + HDDの組み合わせが可能です。

ディスプレイはFHD(1,920 × 1,080)解像度で、入出力ポートも合計3つのUSB、2つの映像出力(HDMIとD-sub)、有線LAN(RJ45)を備え、スタンダードノートとして十分な拡張性を備えます。

マウス m-Book F システム構成
マウス m-Book F ストレージ構成
レビュー機のスペックです。「MB-F575SN1-SH2」という、ベースモデルとしては上から2番目になっており、Core i7/RAM8GB/250GB SSD + 1TB HDDという高いスペックになっています。このスペックでどのくらいの処理性能になるのか、という点も興味がありますし、筐体品質面でも、「マウスの中くらいのスタンダードノート」がどのくらい使いやすいのか、ということも気になりますよね!

2.筐体

マウス m-Book F 同梱物
同梱物です。本体のほか、ACアダプター、サポートマニュアル、ファーストステップガイド、保証書、仕様書、そしてバッテリー(予備ではなく、取り外された状態で配送されます)です。

「仕様書」というのは私が知る限りマウスの全製品に同梱されている書類で、システム構成について記載されているものです。マウスはBTOメーカーであり、基本的に何らかのカスタマイズをして注文する顧客が多いことから、配送される製品のシステム構成を確認できるようにするのが目的と思われます。

また、バッテリーは、これも私が知る限りではありますが、マウス全製品(ノートPC)が着脱式になっています。最近はコストダウン目的か、あるいはサイズを小型化するためか、スタンダードノートといえどもバッテリーが内蔵されている製品のほうが多くなっているのですが、ユーザー目線ではバッテリーは着脱式のほうが(交換時などに)便利に決まっているので、個人的には非常に好感を持っています。

マウス m-Book F 天板
天板です。天板も含め、筐体素材はプラスティックで、高級感はなく、逆に安っぽさも感じません。「そっけない」と言ってしまえばそれまでですが、いつも書いているように私はそっけないデザインは大好きですw

また、全くクセがないデザインなので、ビジネス用として使うのには最適だと思います。

マウス m-Book F 右側面
右側面です。スタンダードノートとしてはまずまずの薄型であると思います。ポート類は画像左からヘッドフォンジャック、マイク、USB 2.0 × 2、光学ドライブ(ただし、m-Book Fシリーズは光学ドライブはオプション扱いです)、そして画像右端にあるのがケンジントン・ロックです。

マウス m-Book F 前面
前面です。画像左側のSDスロットがついています。また、画像だとわかりませんが、SDスロットのちょうど真上のあたりにLEDインジケーターがついています。

マウス m-Book F 左側面
左側面です。画像左からDC-IN、D-sub、有線LAN、通気口を挟んでHDMI、USB 3.0、USB 3.1 Type-Cとなります。

マウス m-Book F 背面
背面には特に何もありません。

マウス m-Book F 底面
底面です。画像の上側がヒンジ部分になりますが、ここに着脱式のバッテリーが装着されます。また、スピーカーは画像下側左右にあります(ステレオスピーカーです)。

マウス m-Book F キーボード
キーボードです。キーボード面の素材もプラスティックですが、十分な強度があり、打鍵中にたわみを感じることはありません。また、配置もごく普通でクセは強くありません。個人的には右のShiftキーがやや小さめなのが最初のうち使いにくかったです。

マウス m-Book F キーボード拡大
キートップには加工はなく、フラットです。キーピッチはごく普通というか、窮屈感はなく、余裕をもってタイピングできる間隔が確保されていました(おそらく19 mmくらいだと思います)。キーストロークはノートPCとしては特に浅くも深くもなく、打鍵音も小さいので、静かな場所でも十分使えると思います。また、この製品のキーボードはバックライトはつきません。

マウス m-Book F 正面
ヒンジを開いてみます。やっぱあまり特徴はないですね。ご覧の通りベゼル幅も細くはなく、よく言えば自然な感じ、悪く言えば無個性です。

ディスプレイは発色がよく、きれいだと思いますが、視野角は狭いと感じました。メーカーで液晶の方式について公表していないため、IPSなのかTNなのか、という点について言及は控えますが、IPSにしては角度をつけると白っぽくなったりするなあ、というのが正直な感想です。

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マウス m-Book F ヒンジ最大開口
ヒンジを最大開口するとこんな感じになります。開口角度はごく普通で、ノートパソコンとしては特に問題なく使うことができると思います。

筐体は全体的に地味といいますか、特に強い個性はありません。言ってしまえば「イメージ通りのスタンダードノート」という感じで、良くも悪くも期待を裏切らないと思います。しかし、筐体が安っぽいとかダサいとかではなく、「真面目に作りました」的な印象があります。また、後述しますが、筐体にヤワな印象もなく、着脱式のバッテリーが採用されていることから考えても、安心して、というか飽きがこずに長期間使えそうな気がします。繰り返しますが私はこのように奇をてらわず、どちらかと言うと無骨なデザインは大好きです。

3.使用感

キーボード

マウスやドスパラなど、BTOメーカー、あるいはゲーミングPCを手がけているメーカーのキーボードは概して出来がいいと思っています。この製品のキーボードについても、派手さがなく、ある意味レビューしにくいところがあるのですが、打鍵感にせよキーボードのレイアウトにせよ、文句が出ない品質だと思います。一方でめちゃめちゃ気持ちいいとかもありません。実用品として長時間のテキスト入力にも耐えられると思いますし、レイアウトに大きなクセがないため、比較的すぐに慣れることができると思います。

やや浅めながら最近のノートPCでは標準的なキーストローク、違和感なくブラインドタッチできるキーピッチになっていて、打鍵音も静かです。ただし、15.6インチのノートPCはテンキーを備えている関係で、どうしても右側、Enterキー周辺のキーレイアウトにはクセがあり、この製品の場合は右側のShiftキーが小さいことと、DeleteキーがFキーと同じ大きさで最上段に配置されていることに少し違和感を覚えました。しかし、このくらいであれば短期間で慣れるだろうと思います。

ディスプレイ

すみません、少し評価が下がります。通常の使い方でPCに向き合うぶんには申し分ありません。発色もキレイですし、不満を感じる可能性は低いと思います。しかし、上方向や斜め方向からディスプレイを見ると白っぽくなってしまい、決してキレイとは言えません。要するに視野角が狭いです。間違っていたら申し訳ないですが、IPS液晶ではない可能性が高いと思いました。

スピーカー

音質は実用品レベルです。HPなどのように、Bang&OlufsenだのHarman KardonだのJBLだのといった音響メーカーコラボのスピーカーを搭載している製品もレビューしたことがありますが、この製品のスピーカーはその水準ではありません。YouTubeなどの音楽をストリーミングで流しながら(要するにBGMを流しながら)テキストライティングをする、といった用途であればいける、と思いましたが、決して凝った音質であるとは言えません。

バッテリー

ディスプレイ輝度を50%にし、ブラウザーでYouTubeの音楽を流しながら(音量50%)、テキストエディタで文字入力を1時間ほどやってみて、バッテリー残量が18%減りました。この使い方の場合、単純計算だと5時間強くらいの稼働時間ということになります。メーカーの公称値が5.0時間ということなので、おおむね公称値通り、と評価していいのではないか、と思います。ただし、バッテリーは節電を心がけて使うか、あるいはCPUをぶん回すような使い方をするかによって極端に結果が変わりますので、参考程度にご理解下さい。

4.性能テスト

この製品はCore i7搭載、GPU非搭載の製品なので「ドラゴンクエスト X ベンチマーク(標準品質と最高品質)」「ドラゴンズドグマオンライン(DDON)ベンチマーク(標準品質のみ)」そして「3D Mark(Time Spy、Firestrike、Sky Diver)」を試してみました。

マウス m-Book F ドラクエベンチ標準

参考:
HP Spectre x360(Core i7-7500U): 8,385
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 8,106
DELL XPS 13(Core i5-7200U): 7,405
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 7,230
東芝 dynabook VZ72/B(Core i7-7500U): 7,224
NEC LAVIE Direct HZ(Core i7-6500U): 6,986
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U): 6,775
HP Spectre 13(Core i7-6500U): 6,505
DELL Inspiron 13 5000(Core i3-6100U): 6,418
Lenovo ThinkPad X1 YOGA(Core i7-6500U): 6,352
Cube Mix Plus(Core m3-7Y30): 6,293
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): 5,859
Lenovo ThinkPad 13(Core i3-6100U): 5,409
ドスパラ Critea DX-K H3(Core i3-7100U): 5,159
ドスパラ Critea DX11(Core i3-6100U): 4,956
マウス LuvBook J (Core i5-5200U): 4,819
Lenovo Miix 700(Core m5-6Y54): 4,741
ドスパラ Diginnos DGM-S12Y(Core m3-6Y30): 4,700
DELL XPS 12(Core m5-6Y57): 4,658
Lenovo Yoga 700(Core m3-6Y30): 4,004

マウス m-Book F ドラクエベンチ最高品質
参考:
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 4,115
HP Spectre x360(Core i7-7500U): 4,003
DELL XPS 13(Core i5-7200U): 3,958
NEC LAVIE Direct HZ(Core i7-6500U): 3,787
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 3,592
東芝 dynabook VZ72/B(Core i7-7500U): 3,540
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U): 3,394
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): 3,304
HP Spectre 13(Core i7-6500U): 3,283
Lenovo ThinkPad X1 YOGA(Core i7-6500U):3,190
Cube Mix Plus(Core m3-7Y30): 2,798
Lenovo ThinkPad 13(Core i3-6100U): 2,515
ドスパラ Diginnos DGM-S12Y(Core m3-6Y30): 2,115
Lenovo Miix 700(Core m5-6Y54): 2,059
DELL XPS 12(Core m5-6Y57): 1,992
DELL Inspiron 13 5000(Core i3-6100U): 1,775
マウス LuvBook J (Core i5-5200U): 1,685
Lenovo Yoga 700(Core m3-6Y30): 1,150

ドラクエベンチについては予想よりも若干低めのスコアになりました。Skylake世代のCore i7としては妥当ですが、Kabylake世代だともう少し高くてもよかったかな、と思います。ただ、スタンダードノートという製品特性上、性能を追求すると言うよりは安定性のほうが重視されると思うので、その観点だと妥当といえるのかもしれません。なお、ドラクエに限らずベンチマークテストをすると冷却ファンが存在感を見せてくれるのですが、ファンの音はやや大きめでしたね。

マウス m-Book F DDONベンチ
参考:
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 3,436
DELL XPS 13(Core i5-7200U): 3,379
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U): 3,260
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 3,085
NEC LAVIE Direct HZ(Core i7-6500U): 3,068
HP Spectre 13(Core i7-6500U): 2,869
HP Spectre x360(Core i7-7500U): 2,867
Lenovo ThinkPad X1 YOGA(Core i7-6500U):2,751
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): 2,484
Lenovo ThinkPad 13(Core i3-6100U): 2,393
DELL Inspiron 13 5000(Core i3-6100U): 2,387
Cube Mix Plus(Core m3-7Y30): 2,264
ドスパラ Critea DX-K H3(Core i3-7100U): 2,087
ドスパラ Critea DX10(Core i3-6100U): 1,960
マウス LuvBook J (Core i5-5200U): 1,898
DELL XPS 12(Core m5-6Y57): 1,844
ドスパラ Diginnos DGM-S12Y(Core m3-6Y30): 1,739
Cube i7 Book(Core m3-6Y30): 1,353
Lenovo Yoga 700(Core m3-6Y30): 1,220

DDONでも傾向は変わらず、Kabylakeとしてはやや低めながら、常識的には妥当と言えそうな結果になっています。

マウス m-Book F 3D Mark
参考:
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): 932、3,994
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 930,4,028
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 871、3,710
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U):857、3,608
Lenovo ThinkPad X1 YOGA(Core i7-6500U):784、3,608
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): 749、3,414
Cube Mix Plus(Core m3-7Y30): 680、2,889
マウス LuvBook J (Core i5-5200U): 626、2,631
Lenovo Miix 700(Core m5-6Y54): 611、2,469
ドスパラ Critea DX10(Core i3-6100U): 577、2,780
DELL XPS 12(Core m5-6Y57): 511、2,113
ドスパラ Diginnos DGM-S12Y(Core m3-6Y30): 496、2,586
Cube i7 Book(Core m3-6Y30): 304、2,723
Lenovo Yoga 700(Core m3-6Y30): 300、1,240
※左からFire Strike、Sky Diverのスコア

最後に3D Markです。一応Time Spyも測定しましたが、Time SpyはGPU非搭載機でテストしても意味がなく、一番参考になるのはSky Diverのスコアだと思います。ここでも同様にKaby lake機としては若干低めながら、特段異常なスコアにはなりませんでした。つまり、この製品はCore i7機にふさわしい性能を確保しているものの、どちらかと言うと安定性重視に仕上げられている、と言えそうです。

6.まとめ

マウス m-Book Fシリーズはマウスコンピューター公式サイトで販売中で、価格は税込み75,384円から、となっています。また、レビュー機は上位モデルで、この構成だと106,488円(DVDスーパーマルチドライブ分4,104円を含む)となります。

しばらく試用した感想として、やはり「普通に使える」みたいな話になってしまいます。とにかく尖ったところがないので、コメントに苦労してしまうのですが、「何をやってもそこそこ快適」と言うんでしょうか、あるいは「狙った使い勝手が得られる」と言うんでしょうか、予想を裏切らない、本当にクセのない使用感でした。

しかし、普段使いのパソコンって、実はこういう感想になるのが一番いいのかもしれません。個人的には必ずしもCore i7モデルを選ぶ必要はないように思いますが、プレーンなスタンダードノートとして長期間使っていきたいのなら、数年先のPC環境を見越して高めのスペックにしておく、というのもいいアイデアですし、真面目に作られた製品なので、長期間使うことを前提にしていいと思います。

7.関連リンク(マウスコンピューター)

m-Book F シリーズ
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