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Microsoft Surface Pro 3 - いまさらながら機種紹介、ノートPCと考えるのが吉

Surface Pro 3
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。本当に「何をいまさら」なんですが、今回はMicrosoft Surface Pro 3について書きます。発売は2014年の7月なので、3カ月以上前なのですが、10月に廉価版としてCore-i3を搭載したモデルが追加されたので、主に低価格製品を紹介しているウインタブでも記事にしたいなあ、でもタイミング逃しちゃったしなあ、と悩んでいました。で、今日の記事の運びとなった、と。

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機種紹介が遅くなった分Webではたくさんの情報を得ることができます。なので、そのへんも含んで書きます。

1.スペック

Surface Pro 3 スペック表

※クリックで拡大します

これが現在Microsoftが公開しているスペック表です。この表に基づいて少し補足します。最初にOSですが、Windows8.1のPro版、64ビットです。OSとしてはWindows8.1の最上位クラスが与えられています。

サイズ

Surface Pro 3 タブレット部分
ディスプレイが12インチなので、サイズの方はWindowsタブレット(とみなした場合)としては大きめです。10インチタブレットの標準的なサイズは260×175×10mmくらい、重さは500g台後半~700g弱(かなりザックリです)くらいですから、Surface Pro 3(以下、単にSurfaceと書きます)は完全に一回り大きいということになります。重量800gというのは本体だけの重さで、Surfaceの象徴とも言えるタイプカバーが295gあるので、実質的には約1.1kgです。大きさはともかくとして、重量の方はキーボード込みでは10インチクラスのタブレットあるいは2 in 1と同じくらいです。ただし、タブレット単体で800gというのはさすがに重くて、一回り大きいサイズと合わせて考えれば、片手で長時間持ったまま、という使い方は現実的ではありません。

ディスプレイ

サイズ、解像度は10インチタブレットよりも大きいですが、アスペクト比が3:2ということに注目です。要するにこれって真四角に近い、ということです。最近のPCやタブレットのアスペクト比は16:9とか16:10なので、見た感じかなり違った印象になります。好き嫌いがわかれるとは思いますが、ノートPC的に使う場合はSurfaceのアスペクト比のほうが使いやすいと思われます。ただし、画面分割して、例えば左サイドにTwitterのタイムラインを表示する場合などは、16:9とか16:10のアスペクト比のほうが使いやすそうです。

また、デジタイザ、そして専用のスタイラスが付属し、筆圧対応で文字やイラストを書くことができます。

CPUやRAMなど

Surfaceには複数のグレードが存在します。CPU、RAM、ストレージ容量によって価格が異なります。

Core i3,4GB,64GB: 99,144円
Core i5,4GB,128GB: 120,744円
Corei5,8GB,256GB: 150,984円
Corei7,8GB,256GB: 177,984円
Corei7,8GB,512GB: 219,024円
※左から順にCPU、RAM、ストレージ、価格(税込)

ということで、SurfaceにはAtomは搭載されません。全部CoreシリーズのCPUですね。当然性能は10インチタブレットよりも確実に上です。Passmarkが公表しているベンチマークスコアを見てみましょう。

Core i7-4650U: 4,195
Core i5-4300U: 3,770
Core i3-4020Y: 2,257
Atom Z3795: 1,658
※数値が大きいほうが高性能

となっています。CPUの後ろに4650Uとかの枝番がついていますが、Core i3という名称のCPUは1種類ではなく、複数存在するので、Surfaceに搭載されているものを表示しています。また、参考までにThinkPad 10など10インチタブレットの上位機種に搭載されているAtom Z3795のスコアも載せておきます。

これをどう見るか、ということについては様々な見方ができます。結論としてSurfaceは最下位グレードであってもAtom搭載の10インチタブレットよりも速い、ということが言えますが、Core i3とZ3795って思ったほど大きい差じゃないのね、という感想も出てきそうですね。

あとでまた書きますけど、Surfaceは高スペックなCPUを搭載しているためにCPUファンがついていますし、発熱量もかなり大きいようなので、Coreプロセッサーを搭載するがゆえの弱点というのもあるのだ、ということに注意が必要です。ま、その分速いんですけど。

Core i7にRAM8GB、ストレージ512GBなんて、もう完全にタブレットのスペックじゃないですね。ハイエンドのウルトラノートそのものです。

Office Premiumつき

付属のソフトウェアにOffice Premium Home&Businessがついています。これって製品版のOffice Home&BusinessにOneDrive1TBが1年間分とSkype世界通話(日本国内は固定電話のみ)毎月60分無料権がついてきます。OneDriveのほうは2年目以降有料になりますけど、Microsoft製品だけあって、早速あたらしいパッケージが採用されています。

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2.主なオプション

Surface Pro 3 タイプカバー
Surfaceといえばカラフルなタイプカバーですね。これ、実は製品に付属するわけではなく、オプション扱いです。一見簡易版のキーボードでありながら使用感が非常によく、使っている人達の評価はすごく高いのですが、価格は14,018円(税込)で、結構バカにならない金額なんです。なのでCore i3搭載の低価格版が出た、と言いながら、タイプカバーをセットで買うと10万円を超えちゃう、ということになります。

Surface Pro 3 ドッキングステーション
それともう1つ、専用のドッキングステーションが用意されています。USB3.0ポートx3、USB2.0ポートx2、ギガビット イーサネット ポート、3.5mm オーディオ入力/出力接続端子、Mini DisplayPortがついていて、これを使えば拡張性がかなり高まります。Surface本体にはフルサイズのUSB3.0ポートが1つ、Mini Display Port(HDMIとは異なる。主にPC用のモニターに接続できる)が1つついているだけなのでデスクトップで使う際にはドッキングステーションがあると便利ですね。ただしお値段は21,578円(税込)と、結構なもんです。

この3つのオプション価格で8インチタブレット買えちゃいますね…。

巷のレビューから

Webをいろいろ調べてみると、高い評価であるのはもちろんなのですが、若干ネガティブなものも見受けられました。ここまで書いてきたとおり、2 in 1としては群を抜くハイスペックですし、洗練された薄型デザインは賞賛されても文句など出ないと思いますが、ちょっとイマイチなレビューもありました。これがまた意外に有益だと思うので、そちらを紹介します。

熱い

これが結構目につきました。CPUの発熱量が大きく、タブレットとして手持ちした際に熱くて我慢できない、なんてのもありました。もちろんこれは極端な意見のようで、実用上は問題ないがタブレットとして使う際に気になる人は気になる、というレベルのようです。また、上にも書きましたがCPUファンがついていて、本体には排熱用の穴が開けられています。ただし、ファンは常時回っていてうるさい、ということはなく、CPU負荷のかかる場合のみ回り、騒音もほとんど気にならないということです。一応、最も参考になった記事のリンクを張っておきます。

Surface Pro 3が熱い、ヤバいある意味凄いデバイス

タブレットとしては大きく重い、ノートPCとしては使いにくい

タブレットとしては12インチ、800gというのはちょっと大きすぎるようです。また、「タブレットにしてはオーバースペック」という声もありました。一方ノートPCとして使う場合は性能は十分すぎるくらいですが意外と使いにくいところがあるようです。例えば膝の上に乗せて(文字通りラップトップ)使うことが難しい形状だとか、キックスタンドが思いのほか場所を取るので狭い机の上では使えないとか、です。こちらも参考になった記事のリンクを張っておきます。

Surface Pro 3自腹レビュー ノートPCの代わりにはならなかった

3.評価

うーん、これまでウインタブでSurfaceは取り上げなかったんですけど、やっぱりタブレットというよりはノートPCの方に近いですよね。性能は文句ありません。core i7で512GBのモデルだと20万円を越えてしまいますけど、予算がある人にとっては満足のいくスペックなんじゃないでしょうか?

なので、ノートPCの買い替え需要がある人には非常に魅力的な機種だと思います。でも、タブレットとしての利用がメイン、という人にはおすすめしにくいですね。移動中にちょっと手持ちで、ということなら12インチは大きいし重いし、Coreプロセッサはオーバースペックです。なので、「ノートPCとしてのニーズが9割でしかもPhotoshopを使いたい、タブレットとしてのニーズは1割」くらいの人におすすめなんじゃないでしょうか?

4.購入するならMicrosoftストアがおすすめ

これ、前に書いたことがあるのですが、Microsoftストアって実は非常に優しいところがあり、「購入から 30暦日以内は、理由に関係なく、購入契約の解除と返金が可能」なんです。つまり、「ちょっとイメージ違うんだよなあ」とか「これちょっと重すぎるでしょ」みたいな理由で返品できてしまいます(もちろん傷をつけたり汚したりしちゃダメですけど)。Surfaceのような高額品を購入するときは、このポリシーはすごく安心できますよね。価格.comで調べてみると、Microsoftストアよりも10%くらい安いショップもありますが、たいていは「いかなる場合も返品お断り」です。また、ヨドバシやビックカメラのような量販店のECサイトでは価格こそMicrosoftストアとほぼ同じですが、ポイントがつくので実質的には安く買えます。ただ、こういう大手であっても返品は「未開封・未使用」が条件になります。どういう買い方をするかは個人の自由ですが、若干高くても返品がフリーハンドでできる、というのは大きいと思いますよ。

5.関連リンク

Surface Pro 3 これさえあれば何もいらない:Microsoft公式サイト
Microsoft Surface Pro 3:Microsoftストア

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