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GeekBox - Android 5.1とUbuntuのデュアルブート TV Box、なぜか「自作派集合!」

Geekbox
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。最近は中国製品の中でも「TV Box」という、「スティックPCに充実した入出力ポートがついたもの」みたいな製品に注目していて、その視点で中国の通販サイトを見ていたら、非常に面白いというか、もはやTV Boxとは呼ばないほうがいいかもしれん、という製品を見つけました。しかも中国の通販サイト「geekbuying」のオリジナルです!普通のガジェットおたくというよりは「自作PCマニア」向けかな、と思います。

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1.スペック

OS: Android 5.1 + Ubuntu
CPU: Rockchip RK3368(オクタコア、1.5GHz)
RAM: 2GB
ストレージ: 16GB eMMC
ネットワーク:  802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.1
入出力: USB × 2、microUSB、HDMI、DC-IN、LAN(RJ45)、microSDスロット
サイズ: 90 x 69 x 21 mm / 0.5 kg

最初にちょっと脅かすようなことを書いてしまいましたが、普通にTV Boxとして使うぶんには問題ないです、OSはAndroid 5.1とUbuntu(LinuxベースのデスクトップOS)のデュアルブートで、私はUbuntuについては知識がありませんが基本操作をする上で高いPCスキルは要求されないと思います。もちろんUbuntu(Linux)について全然知らない、という場合はググりながら勉強する必要はあるでしょうけど。言っちゃえばとりあえずAndroidが入ってるからひと安心、と。

CPUのRK3368はgeekbuyingの製品ページのデータによるとAntutu 6.0のスコアが36,569ということなので、Atomよりは落ちますがAndroidを動かすには十分なスペックだといえますし、4K出力に対応するなどグラフィック系が強化されているため、TV Box用としては決して悪くないと思います。また、RAM2GB、ストレージ16GBも非Windowsマシンなので、そんなに不足感もないでしょう。

ただ、この製品、後述しますが、普通のTV Boxを超えた使い方ができます。簡単に言うと「さ、中を開いて!楽しいですよ!」と誘われている感じです。

2.筐体

Geekbox サイズ感
サイズはTV Boxとしても小ぶりだと思います。手のひらサイズですね。アンテナが2本あり、独特の形状をしていますが、上に書いたとおり、この筐体のまま使うぶんには特にPCスキルが要求されるということはありません。

Geekbox 筐体背面
筐体の背面には入出力ポートが集中しています。フルサイズのUSBポートが2つにHDMI、microUSB、microSD、そして有線LANポート(RJ45)ですね。ポートがすごく大きく見えるのは、この筐体が小さいからです。

Geekbox 別アングル
筐体の素材は不明ですが、この画像を見ると決して安っぽくは見えないですね。

で、ここからが問題です。トップ画像を再掲しますね。
Geekbox
このように筐体を開けて中をいろいろといじるのが半ば前提のようになっています。

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Geekbox システム基板
スペック表に入出力ポートを記載しましたが、実は原文にはこう書かれていました。

Visible interface: 2*USB, 1*Micro USB, 1*HDMI 2.0, 1*DC In, 1*RJ45 1000M LAN, 1*TF Card Slot
Invisible interface: 1*Fan connector, 1*RTC, Battery connector, 1*Serial Port, 1*TP interface, 1*Display interface

Visibleは「見えている」、Invisibleは「見えていない」という意味で、つまり、筐体を開いてシステムボードを取り出せばファンコネクターやバッテリーコネクター、シリアルポートにディスプレイ接続インターフェースなんかがついてるよ、ってことです。

Geekbox 各種接続
こうなるともはや筐体には収まらず、どこかでケースを調達するか、むき出しの状態で使え、ということになりますが、ずいぶんといろんなものを接続できます。

Geekbox ドッキングステーション
ドッキングステーション(Landingshipという名前がついています)まで用意されてます。もちろんケースらしきものは用意されていません(きっぱり)。

Geekbox オプション類
そして、この製品専用のオプションもたくさん用意されています。別売りなんで少し高くなってしまいますが、PCの自作をする人には楽しいかもしれませんね。

3.価格など

Geekboxは中国の通販サイト「geekbuying」のオリジナルPCで、価格は本体が99.99ドル(約10,200円)となっています。なお、主要なオプションは

ドッキングステーション(LandingShip):29.99ドル(約3,100円)
7.9インチRetinaディスプレイ:69.99ドル(約7,200円)
シリアルコンバーター:1.99ドル(約200円)
RTCバッテリー:4.99ドル(約510円)
冷却ファン:9.99ドル(約1,020円)
5dB アンテナ:9.99ドル(約1,020円)
DuPont セット:2.99ドル(約305円)

があります。99.99ドルという本体価格はすぐにUbuntuが使えるというメリットもあり、筐体品質も良さそうなので必ずしも割高とは思いません。また、各種オプション価格については正直高いとも安いとも評価ができないです。

この製品は他のTV Boxにはない独特の個性がある、ということはご理解いただけたと思います。あとは「こういうのが好きか嫌いか」ということでしか判断できないでしょうね。おそらく自作PCが趣味、という人ならすごく面白いと思えるでしょうが、一般ユーザーにはあまり縁がないような気もします。個人的にはこういう製品を読者に紹介できることを素直にうれしいと思っています。

関連リンク

GeekBox:geekbuying
geekbox.tv:製品紹介サイト

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コメント

  1. miyuki より:

    TV BOXぶったラズパイさんって感じですね。
    暑苦しいまでのロマンを感じます。
    これを使ってこんなもの作ったよ! という記事を読むのは好きですが、、、
    ぢぶんで何かをこしらえようという情熱はわかないもんです。
    筐体は、どのコネクターを活用するか次第なので
    3Dプリンタで出力するなり、タッパウェアを溶かすのが現実的なんでしょうねぇ。

    • wintab より:

      miyukiさん、でもブツをmiyukiさんに送りつけたらなんとかするでしょ?そういう人だ、とアイムポジティブですわ。

  2. 匿名 より:

    ktkr

  3. natsuki より:

    これを見て真っ先に思い浮かんだのは
    ダースべーダーのマスクと中の生命維持装置でした。

    なまじ普通のPCやタブレット向けのOSなだけに、
    拡張した使い道がちょっと想像しづらいですが、
    きっとできる人はいろいろ思い浮かぶんでしょうね。
    ガンダムにつなぐとか…

    にしても見てるだけで面白すぎる。
    もう、プロペラ接続ポートとかあってもおかしくない。
    空飛びそうなシルエットしてますもんね。

    • wintab より:

      natsukiさん、こんにちは、コメントありがとうございます。確かに面白いと思いますが、結局しばらく使って壊しちゃうとかね。余計なことしないで普通にケースに入れて使えば問題ないと思うんですけどね、Ubuntuとか入っているし。

    • miyuki より:

      ガンダムにリンクさせますか。
      飛ばしますか。
      、、、ロマンですね~。
      使いどころがわからないという意味において(笑)。

  4. うこん より:

    こんばんは。
    これ、ハードもソフトもオープンソースなんですね。面白いです。
    自分は全く知らないBiz OSなるものも使用できるようです。
    買うかと言われると、使い道が思いつきませんが...

    • wintab より:

      うこんさん、こんにちは、コメントありがとうございます。いやだなあ、使いみちが思いつかないなんて、ウインタブじゃ普通じゃないですか、普通。でもこれ、使いこなせる自信はないですね、私の場合。