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ドスパラ Critea VF-HGK ー 17.3インチ、GeForce搭載の大型スタンダードノート、あまり持ち歩かないならこのサイズがサイコー!(実機レビュー)

ドスパラ Critea VF-HGK
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はドスパラの「デカいノートパソコン」の実機レビューです。「Critea VF-HGK」という、17.3インチのスタンダードノートなのですが、おとなしい外見とは裏腹に、GeForce GTX950Mを搭載する高性能な製品です。ここのところ、スタンダードノートやゲーミングノートで17.3インチサイズのものが増えていますが、モバイル利用を考慮しないのであればこのサイズは非常に使いやすく、またいろんな意味で迫力もあり、個人的にはおすすめのサイズです。

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1.スペック

ドスパラ Critea VF-HGK スペック表

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最初にスペックを確認します。この製品は「VF-HGK RAM4GBモデル」と「VF-HGK(無印)」の2モデルがありますが、掲載しているスペック表は後者のものです。CPUはモバイルノートやスタンダードノートの上位機種に使われるKabylake世代のCore i7-7500Uで、ドスパラが販売するゲーミングノート「GALLERIA」のように型番末尾HQのものではありません。しかしGPUを搭載していて、GeForceの940MXではなく、GTX950Mです。この組み合わせでどのくらいの性能を発揮するのか注目されますね。もちろんGPU非搭載機とは比べ物にならないと思いますけど。

RAMは標準では4GBか8GBですが、注文時のカスタマイズにより最大16GBまで増量が可能です。また、ストレージも標準では500GB HDD(RAM4GBモデル)か250GB SSD+1TB HDD(無印モデル)となりますが、SSD用のM.2スロットとHDD・SSDが搭載可能なドライブベイがあるため、SSD+HDDやSSD+SSDといった多彩なカスタマイズが可能になっています。

ディスプレイは17.3インチのFHD解像度(1,920 × 1,080)で、一般に販売されているノートPCとしては最大クラスになっています。高精細なディスプレイというのもうれしいですが、なによりも「絶対的に大きい」というのが視認性を高めてくれますし(動画視聴やゲームの際の)迫力も増します。

そのかわりサイズは大きいです。横幅は40センチ超えですし、重量も2.8 kgありますので、バッグに入れて持ち歩く、というのは現実的ではありません。営業車とかマイカーを仕事に使っているのでなければモバイル利用は難しいと思います。逆に言えばモバイル利用をするのではなく、自宅や仕事場で半据え置き型として使い、たまにしまったり別の部屋で使う、というのであれば15.6インチよりも17.3インチのほうが個人的にはおすすめです。

ドスパラ Critea VF-HGK システム情報
ドスパラ Critea VF-HGK ストレージ情報
試用機のシステム構成です。基本的に上のスペック表と同じで、CPUがCore i7-7500U、RAM8GB、ストレージ250GB SSD + 1TB HDDという構成になっていました。OSはバージョン1703(Creators Update)ではなく、1607(Anniversary Update)でした。もちろん使っているうちに勝手にアップデートされるはずです。なお、試用に際しPCの初期化等をしていませんので、ストレージの空き容量については工場出荷状態とは異なります。

2.筺体

すみません、今回撮影した写真は光量が足りず、少し暗くなっています。ご了承下さい。

ドスパラ Critea VF-HGK 同梱物
同梱物です。比較的シンプルで、本体のほか電源アダプター、PowerDVDのインストールメディア、「はじめにお読み下さい」の小冊子(取扱説明書)、そして各部名称が記載された一枚ものが入っていました。

ドスパラ Critea VF-HGK 天板
天板です。筺体素材はプラスティック製でした。もちろん安っぽいということはなく、サイズを除けば他のCriteaシリーズ同様、しっかりした筺体だと思います。

ドスパラ Critea VF-HGK 天板拡大
天板は遠目で見ると無地ですが、近くで見るとこのようにブラシ加工(っていうんですよね)が施されています。Diginnosのロゴは控えめです。

ドスパラ Critea VF-HGK 前面
前面(開口部)です。この面には入出力ポートはありません。また、LEDインジケーター類もキーボード面に配置されているため、こうしてみると何もないように見えますが…

ドスパラ Critea VF-HGK 前面拡大
前面左側にSDスロットがついてました…。

ドスパラ Critea VF-HGK 左側面
左側面です。画像左からDC-IN、通気口をはさみD-sub、有線LAN、HDMI、USB 3.0ポートです。

ドスパラ Critea VF-HGK 右側面
右側面です。画像左からオーディオジャック、USB 2.0 × 2、DVDスーパーマルチドライブとなります。このサイズだと光学ドライブを使っての映画鑑賞なんかが楽しそうですね。
ドスパラ Critea VF-HGK 背面
背面には特に何もありません。

ドスパラ Critea VF-HGK 底面
底面です。プラスティック製でメンテナンス用に比較的簡単に開口できそうに見えますね。なお、今回の試用では内部を確認していません。

ドスパラ Critea VF-HGK キーボード
キーボードです。当然テンキーがつきますし、サイズにも余裕がありますが、15.6インチのノートPCと比較して特段大きい、ということもありません。キーボード面の左右に大きめの余地がありますよね?また、キー配置でも特にクセのようなものは感じませんでした。ゲーミングノートではないのでWindowsキーもちゃんと左側にあります。

また、スピーカーはキーボード面の上部に2つあります。ステレオスピーカーですし、筺体が大型なので、しっかりステレオ感も出ますし、音質もいいです。

ドスパラ Critea VF-HGK キーボード拡大
キートップはフラットで、特に加工は施されていません。また、バックライトもついてないですね。後述しますが、GALLERIAのような強打仕様でもなく、常識的な打鍵に向きますw

ドスパラ Critea VF-HGK
電源を入れてみます。この画像、暗くなってしまったのですが、実際の筺体色とは少し違って見えます。

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ドスパラ Critea VF-HGK
これはドスパラ公式サイトに掲載されている画像ですが、実際の色目はこのように「少しブラウンがかったグレー」というんでしょうか「グレーっぽいブラウン」っていうんでしょうか、まあそんな感じです。

ドスパラ Critea VF-HGK 正面
ベゼル幅は少し細めです。なので、使用中は結構スタイリッシュな感じがします。ディスプレイはIPSという記載はありませんが視野角が広く美しいです。

ドスパラ Critea VF-HGK ヒンジ最大開口
ヒンジを最大開口するとこんな感じになります。要するに最近のノートPCによく見られるような、180度近くまで開口することはできません。ただし実用上はこのくらいの角度で全く問題ないでしょうし、17.3インチというサイズなので180度近くまで開口するニーズもなさそうです。そういう使い方だとかなりスペースを食いそうですしね。

3.使用感

サイズ感

ウインタブではここのところゲーミングノートも含めて17.3インチの製品のレビューを何度もやってまして、個人的にはすっかり慣れてきているのですが、読者のみなさんは決してそんなことはないと思うので、すこし感覚的に説明します。

17.3インチだとさすがにタテ・ヨコサイズは大きいと感じます。

Critea VF-HGK(この製品): 420 × 279 × 33 mm / 2.8 kg
Critea DX-K H3(15.6インチ): 380 × 260 × 24.9 mm / 2.2 kg

Criteaの15.6インチと比較してもこれだけの差があります。ざっくりいうと「横に4センチ、縦に2センチ大きく、600 g重い」ですね。一度試したことがあるのですが、一般的なリュックサックとかビジネスバッグだと、17.3インチは入りません。もちろん大きいサイズのビジネスバッグを使っている人もいると思うので、絶対に入らないとは言いませんが、普通サイズなら難しいです。

しかし、基本的に室内で使い、たまに部屋間を移動する、ということであれば15.6インチと17.3インチの差はほとんど感じません。また、接地面積は当然17.3インチのほうが大きくなりますが、デスクに置く、ということであれば「五十歩百歩」かと思います。15.6インチなら置けて17.3インチなら置けない、というケースがないとは言いませんが、かなり少ないと思います。

それでいて、17.3インチというのはいっぺんヒンジを開けて何かをし始めると明らかに快適です。大きなディスプレイサイズの恩恵はかなりのものです。また、後述しますが、筺体サイズが大きいとスピーカーの音質面でも有利なようで、動画視聴なんかをしていると、「やっぱ17.3インチ」と思いますね。

キーボード

これは「普通」ですね。他のCriteaシリーズというか、特に15.6インチのDXシリーズに近いと思います。キーピッチには十分な余裕がありますし、キーストロークはノートPCらしくやや浅めですが打鍵感はいいです。また、キーの配列については特に不満を感じることはなく、誤入力も多くはありませんでした。

また、17.3インチなので強度(つまりたわまないか)が少し心配でしたが、少し強めに打鍵すると若干たわみます。しかし、実用上特に問題はなく、気持ちよく打鍵できるレベルです。ただし、ドスパラが販売するゲーミングノートGALLERIAシリーズのような頑丈さはありませんので、動きの激しいゲームなんかをするのであれば、最初からGALLERIAにしたほうがいいと思います。

ディスプレイ

17.3インチのFHD解像度というのは画質の面では「必要十分」という感じです。使っていて粗さを感じることはありませんでした。この製品については「解像度よりも絶対的なサイズ」の優位性を語るべきかな、と思います。ご存知のようにノートPCというのはデスクトップPCと比較してディスプレイと目の距離が短いため、17.3インチというサイズはかなり大きく感じます。そして、このことが特にエンタメ利用の際の「迫力」につながります。しつこいですが、15.6インチとは別物の感覚を楽しめますよ。

スピーカー

スピーカーはキーボード面にあり、大きな筐体サイズを生かしステレオ感はしっかり出ています。また、音質のほうもやはり大型の筐体サイズが幸いしてか、「豊か」な感じですね。ただ、スピーカーの評価に関しては「あてにならない」のがウインタブなので、音楽マニアの人なんかだとやはり外付けのスピーカーを使ったほうがいいと思います。

バッテリー

ディスプレイ輝度50%の状態で30分ほど動画視聴をしたり、Webブラウジングをしたり、簡単なテキスト入力をしたり、と比較的ライトな使い方をして消費10%ほどでした。この使い方だと5時間くらいもつ、ということになりますが、比較的負荷の小さい作業に使うのであればそのくらいはいけそうな気がします。ただし、ゲームのベンチマークソフトなどを使ってGPUにひと働きしてもらうような場面を作るとそういうわけにもいきませんね。15分で10%くらいは減ってしまいますので、ゲームをやる場合などは電源に接続しないと短時間でバッテリーが空になると思います。

4.性能テスト

この製品はGPU搭載機なので、「ドラゴンクエスト X ベンチマーク」「ドラゴンズドグマオンライン ベンチマーク」そして「3D Mark」をやってみました。

ドスパラ Critea VF-HGK ドラクベンチ最高
参考:
ドスパラ GALLERIA GKF1070NF(Core i7-7700HQ、GTX1070): 18,222
DELL ALIENWARE 17(Core i7-7700HQ、GTX1070): 18,045
マウス NEXTGEAR-NOTE i4400GA1(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 16,951
ドスパラ GALLERIA GKF1060NF(Core i7-7700HQ、GTX1060): 16,865
ドスパラ GALLERIA GKF1050TNF(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 16,156
ドスパラ GALLERIA QSF965HE(Core i7-6700HQ、GTX965M): 14,964
ドスパラ GALLERIA QF960HE(Core i7-4710MQ、GTX960M): 12,791
ドスパラ GALLERIA QHF960HE(Core i5-4210M、GTX960M): 10,136
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 4,115
HP Spectre x360(Core i7-7500U): 4,003
DELL XPS 13(Core i5-7200U): 3,958

ドラクエベンチに関しては「最高品質」のみ画像を掲載します。ちなみに標準品質では16,333というスコアになりました。最高品質だと「惜しくもメタルスライムが出ない(1万点を下回った)」という感じです。搭載しているGPUが950Mであることと、CPUがHQグレードではなく、一般のノートPC用である型番末尾「U」であることが少しだけスコアを落とした要因かと思います。ただし、ゲーミングノートよりもスコアは低いものの、GPU非搭載機とは全然比較にならないくらいのスコアは出てますね。

ドスパラ Critea VF-HGK DDONベンチ標準
参考:
ドスパラ GALLERIA GKF1070NF(Core i7-7700HQ、GTX1070): 10,389
DELL ALIENWARE 17(Core i7-7700HQ、GTX1070): 9,722
ドスパラ GALLERIA GKF1050TNF(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 10,278
ドスパラ GALLERIA QSF965HE(Core i7-6700HQ、GTX965M): 8,981
ドスパラ GALLERIA QF960HE(Core i7-4710MQ、GTX960M): 7,677
ドスパラ GALLERIA QHF960HE(Core i5-4210M、GTX960M): 6,410
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 3,436
DELL XPS 13(Core i5-7200U): 3,379
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U): 3,260
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 3,085

DDONのほうは標準品質のみの測定です。ここでのスコアもゲーミングノートよりは低くなるものの、GPU非搭載機とは歴然たる差があることがわかります。この製品はゲーム用ではありませんが、その気になればオンラインゲームもそこそこ快適に遊べるくらいの性能は確保していると言えます。

ドスパラ Critea VF-HGK 3D Mark
参考:
ドスパラ GALLERIA GKF1070NF(Core i7-7700HQ、GTX1070): 5,280、14,030、30,686
DELL ALIENWARE 17(Core i7-7700HQ、GTX1070): 5,257、13,233、29,845
ドスパラ GALLERIA GKF1060NF(Core i7-7700HQ、GTX1060): 3,717、9,989、24,824
ドスパラ GALLERIA GKF1050TNF(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 2,492、6,858、18,179
マウス NEXTGEAR-NOTE i4400GA1(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 2,449、6,852、20,453
ドスパラ GALLERIA QSF965HE(Core i7-6700HQ、GTX965M): –、5,344、16,987
ドスパラ GALLERIA QF960HE(Core i7-4710MQ、GTX960M): –、4,014、11,109
ドスパラ GALLERIA QHF960HE(Core i5-4210M、GTX960M): –、3,680、10,771
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): -、932、3,994
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): -、930,4,028
DELL XPS 13(Core i7-6500U): -、871、3,710
※左からTime Spy、Fire Strike、Sky Diverのスコア
最後に3D Markです。ここでもゲーミングノートには及ばない成績ですが、GPU非搭載機と比較すると顕著な差がありますね。おそらく非常に重いオンラインゲームでなければ十分に遊べると思いますし、非ゲーミングでグラフィック重視の作業などをする際にもGPUの恩恵をしっかり感じられると思います。

5.まとめ

Critea VF-HGKはドスパラ公式サイトで販売中で、価格はRAM4GB/ストレージ500GB HDDのモデルが税込み107,784円、RAM8GB/ストレージ250GB SSD+1TB HDDのモデル(試用機と同スペックです)が税込み129,384円となっています。いつもは下位グレードをおすすめしがちなウインタブですが、この製品に関してはCPUがCore i7-7500Uですし、GPUの威力も非常に大きいので、上位モデルのほうがおすすめです。

ドスパラ Critea VFシリーズのラインナップ
この画像はドスパラ公式サイトにあったもの(6月2日現在)で、これを見ると17.3インチのCritea VFシリーズにはCPUとGPUの構成によって多くのモデルが存在していることがわかります。Core i5搭載のCritea VF-AGKであれば税抜きで79,980円からという、リーズナブルな設定になっています。

携帯性を考慮せず、自宅あるいは職場で半据え置き型として使用するのであれば17.3インチサイズはおすすめです。また、この製品はGeForceを搭載しつつも筺体はスタンダードノートそのものでクセがなく、誰でも快適に使うことができると思います。また、上の画像にあるマトリクスを見ると、「予算と性能」を考慮しつつぴったり来るものを選べると思います。この製品はデスクトップPCの代替としても使えますし、高い処理性能がありますので、一台あれば長く使えるのではないでしょうか。

6.関連リンク

Critea VF-HGK:ドスパラ公式サイト
17インチ ノートパソコン(PC):ドスパラ公式サイト

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コメント

  1. 匿名 より:

    今回もベンチマーク結果の掲載ありがとうございます。
    DDONでは第4世代のCPU+GTX960MのPCを上回る等、
    ベンチマークの傾向が何となくつかめて参考になりました。

    geforce900シリーズも息が長いですね。
    このシリーズを搭載したノートは1000シリーズ搭載ノートが出て
    在庫処分で投げ売→ラインナップ入れ替えになると思いましたが
    Atom同様まだまだ出回ってるな~。

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。敏腕ゲーマーだともはや900番台には食指が動かないでしょうね。しかし、非ゲーマーの目線だと下位グレードであってもGPUが乗っかるというだけで劇的にグラフィック性能が向上するので、実は狙い目かな、なんて思ったりします。