記事にアフィリエイト広告を含みます

ドスパラ Critea VF-HE11 - 見た目普通、中身がすごい15.6インチスタンダードノート(実機レビュー)

ドスパラ Critea VF-HE11
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はドスパラ最新の15.6インチスタンダードノート「Critea VF-HE11」の実機レビューです。この製品、先日実機レビューした同じ15.6インチスタンダードノート「Critea DX11-H3」と見た目は全く変わりません。DX11もスタンダードノートとして十分な性能と使いやすい筐体をもった製品なんですが、はて、どこが違うのか…。と思ったら、中身が別物でした!

スポンサーリンク

1.スペック

ドスパラ Critea VF-HE11 スペック表

クリックで拡大します

CPUはCore i7-6500Uと、モバイル用・ビジネス用のCPUとしてはトップランクのものが搭載されており、RAMは8GB、ストレージは500GB HDDとなっています。そして、おとなしい外観であるにもかかわらず、GPUにNVIDIA GeForce 940Mが搭載されています。GeFoarce 940というのは名称に「GTX」がつかないことからわかる通り、GrForceシリーズの中で下位に位置するものですが、これがあるのとないのとではPCのグラフィック性能が天と地ほど違います。

なお、CPUに関してはCore i5-6200Uを搭載した「VF-HE11 i5-6200U」というモデルもあり、RAMが標準で4GBになるという以外は同一構成で価格が1万円安くなっています。

GPU以外ではネットワークアダプターが大きくレベルアップしており、Wi-Fiは5GHz帯のa/ac規格に対応しますし、Bluetoothは4.2です。あ、すいません、4.2がどのくらい便利なのか私の使い方では判然としないですw

サイズ感は一般的な15.6インチのスタンダードノートということになりますが、このスペック表で不満があるとすればストレージがHDDである、ということですね。しかし、そこはドスパラ、当然カスタマイズが可能です。ストレージはSSDに換装できますし、HDDの他に別途SSDを追加することができます。また、RAMは最大16GBまで増設可、サウンドカードや光学ドライブの換装も可能です。もちろん構成を変更すると価格も高くなってしまいますが、自分のニーズに合わせてさらなるレベルアップができる、というのはうれしいところですね。

2.筐体

ドスパラ Critea VF-HE11 同梱物
同梱物です。プリインストールソフトウェアのメディアやドライバーが入ったROMが2枚、一枚ものの取扱説明書、ドスパラのPCには標準で付属する「はじめにお読み下さい」の冊子、オーディオジャック用の分岐ブラグ、電源コードにACアダプターです。なおWindows 10のメディアDVDもついていましたが、これは常に付属するものではないかも…。

ドスパラ Critea VF-HE11 正面
筐体は「Critea DX11-H3」と全く同じです。私にとっては新鮮味がないのですが、読者の方には関係ない話なので、ちゃんとやります。こちらは筐体正面(開口部)です。

ドスパラ Critea VF-HE11 正面拡大
拡大すると左側にLEDのステイタスインジケーターとSDスロットがあります。しかし、このアングルで見るとごくシンプルな薄型筐体ですね。筐体素材はプラスティックと思われます。質感は決して悪くはありませんが、価格に見合わないくらい高級とか、そんなことでもありません。価格相応で普通のパソコン、と言った感じです。

ドスパラ Critea VF-HE11 左側面
左側面です。丸みを帯びたシルエットで、ヒンジ側にデザイン上のアクセントを感じます。左側面にあるポートは、画像左からDC-IN、ケンジントンロック、有線LANポート、D-sub、HDMI、USB 3.0ポート × 2です。

ドスパラ Critea VF-HE11 右側面
右側面には画像左からオーディオジャック、USB 2.0ポート、DVDスーパーマルチドライブです。左右の側面を見ると、USBポートは合計で3つ、映像出力もHDMIとD-subがあり、有線LANポートもありますので、ビジネス利用、家庭での利用とも不自由を感じることはないでしょう。このあたりはさすがドスパラのスタンダードノートです。

ドスパラ Critea VF-HE11 背面
この筐体のデザイン上のアクセントは背面にあります。この面だけブラックで、強くラウンドしています。

ドスパラ Critea VF-HE11 バッテリー
バッテリーはこのように簡単に着脱可能です。というか試用機が手元に届いた際、バッテリーが外された状態だったのですが、ワンタッチで装着できました。

ドスパラ Critea VF-HE11 底面
底面です。画像の一番下側にスピーカーがついているのがわかると思います。ステレオ感がよく出る、いい配置だと思います。

ドスパラ Critea VF-HE11 キーボード
キーボードです。15.6インチサイズなのでテンキーがついています。配置上のクセとしては右側のShiftキーが小さいこと、テンキー右下のEnterキーが小さいことが少し気になりました。ただ、このくらいならすぐに慣れると思います。また、打鍵感は「パチパチ」するタイプで、わりと気持ちよく打鍵できます。ただし、GPU搭載機とはいえ、同じドスパラのGALLERIAのように強打しても大丈夫、というほどの頑丈さはなく、普通に使うぶんには全く問題ないものの、興奮して強打するとキーボード面はたわみます。もともとそういう製品性じゃありませんから。

ドスパラ Critea VF-HE11 ヒンジ最大開口
ヒンジを最大開口したところです。このくらいの開口角度であれば実用上不満は出ないでしょう。また、ディスプレイはFHD(1,920 × 1,080)で、私の感覚では視野角は十分広く、画面もキレイでした。

スポンサーリンク

3.使用感

ドスパラ Critea VF-HE11 システム情報
ドスパラ Critea VF-HE11 ストレージ
試用機の構成は標準的なもので、CPUがCore i7-6500U、RAMが8GB、ストレージは500 GBのHDDでした。GPUはGeForce 940Mで、もともと変更はできません。

通常のビジネス系ソフトウェアを使ったり、Webブラウジングをしたり、動画を観たり、という程度の使い方だとスペックの劣るCritea DX11-H3との差は感じません。このくらいのライトな使い方だと、CPUの処理性能はCore i3でも十分快適ですし、筐体も同じなので、ディスプレイ解像度くらいしか違いがないです。

この製品が真価を発揮するのは比較的負荷の大きい作業をする場合で、特にグラフィック処理の伴う作業の場合にDX11とは大きな差が出るはずです。動画のエンコーディングなどメディア関係の編集作業、オンラインゲーム、高度な画像加工などをする場合はDX11ではなく、この製品のほうが向きます。

4.性能テスト

と、いうことでオンラインゲームのベンチマークテストをしています。「ドラゴンクエスト X ベンチマーク」「ドラゴンズドグマオンライン(DDON)ベンチマーク」そして「3D Mark」です。

ドスパラ Critea VF-HE11 ドラクエベンチ標準
参考:
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 7,230
NEC LAVIE Direct HZ(Core i7-6500U): 6,986
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U): 6,775
HP Spectre 13(Core i7-6500U): 6,505

GeForceを積んでいるので比較するまでもないですね。通常のCore i7機とは次元の違うスコアになります。このスコアはゲーミングノートのエントリークラスのものに迫るレベルです。

ドスパラ Critea VF-HE11 ドラクエベンチ最高
参考:
ドスパラ GALLERIA QSF965HE(Core i7-6700HQ): 14,964
ドスパラ GALLERIA QF960HE(Core i7-4710MQ、GTX960M): 12,791
ドスパラ GALLERIA QHF960HE(Core i5-4210M、GTX960M): 10,136
ドスパラ Critea VF-HG10(Core i7-6500U、940M): 8,467
HP ENVY 17-n100(Core i7-6500HQ、GTX950M): 8,452

ちょっと首を傾げざるをえないのが最高品質の方で、GeForce 940Mですからゲーミングノートよりもスコアが低いというのはいいとして、同じ940MのCritea VF-HG10よりもずいぶん低いスコアなんです。3回くらいやってみましたが結果は変わりませんでした。おそらくドスパラがあえてこのような設定にしているものと思われます。つまり、安定性を重視してクロックスピードを上げていないのではないか、ということです。

ドスパラ Critea VF-HE11 DDONベンチ標準
ドスパラ Critea VF-HE11 DDONベンチ最高
参考:
ドスパラ GALLERIA QSF965HE(Core i7-6700HQ): 8,981、8,568
ドスパラ GALLERIA QF960HE(Core i7-4710MQ、GTX960M): 7,677、6,374
ドスパラ GALLERIA QHF960HE(Core i5-4210M、GTX960M): 6,410、6,181
HP ENVY 17-n100(Core i7-6500HQ、GTX950M): 8,452: 7,070、4958
ドスパラ Critea VF-HG10(Core i7-6500U、940M): 6,842、4,623
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 3,085、–
※数値は左から標準品質、最高品質の順

DDONについても同様で、通常のCore i7機とは比較にならない高スコアになるものの、GPU搭載機としてはやや物足りない結果となりました。

ドスパラ Critea VF-HE11 3D Mark

参考:
ドスパラ GALLERIA QSF965HE: 5,344、16,987
ドスパラ GALLERIA QF960HE: 4,014、11,109
ドスパラ GALLERIA QHF960HE: 3,680、10,771
HP ENVY 17-n100: 2,769、4,638
ドスパラ Critea VF-HG10: 2,621、8,816
DELL XPS 13: 871、3710
※数値は左からFirestrike、Skydiverの順

3D Markについても同様ですね…。おそらくドスパラはこの製品をゲーミングノートとして位置づけてはおらず、ビジネスマシンとして安定性をより重視したセッティングにしているものと理解します。ということでゲーミングPCと比較してしまうと物足りなく見えてしまいますが、例えばDDONの最高品質は通常のCore i7機だと「設定変更を推奨」というメッセージが出てしまうくらい低いスコアになるので、それを思えばはるかに高いスコアを出していることは間違いありません。なので、非ゲーム用途であればパワー不足を感じる場面はそう多くないと思います。当然Critea DX11とは同じ土俵で比べることができないくらいの差になります。

5.まとめ

この製品を試用していて不満を感じる場面は全くありませんでした。Critea DX11-H3のレビューでも全く同じことを書いています。両者は同じ筐体を使用しており、筐体のしっかり感、キーボードの打鍵感など、通常のビジネス用途であるとか、家庭用であるとかの場合、必要にして十分な実力があると思います。その点では全く同じです。

ただし、この製品、Critea VF-HE11はGPU搭載機であり、グラフィック性能に関してはDX11とは比較にならないくらいの性能を発揮します。というかGeForceを積んでる、という時点でベンチマークスコアは完全に別物になってしまいます。

Critea VF-HE11の実機レビューでDX11のほうを勧める、というのはどうかと思いますが、この2製品は兄弟機種と言っていい位置づけになるので、自分のニーズに合わせて製品選びをすればいいのではないか、と思います。

DX11-H3:Core i3、ディスプレイ1,366 × 768: 64,778円
DX11-F3:Core i3、ディスプレイ1,920 × 1,080: 68,018円
DX11-H7:Core i7、ディスプレイ1,366 × 768: 83,138円
DX11-F7:Core i7、ディスプレイ1,920 × 1,080: 86,378円
VF-HE11 i5-6200U:Core i5、ディスプレイ1,920 × 1,080: 86,378 円
VF-HE11:Core i7、ディスプレイ1,920 × 1,080: 97,178 円
※すべてRAM4GB、HDD500GB、VF-HE11のみRAM8GB、ストレージ500GB HDD
※価格は税込み、9月5日現在のもの

ということで、価格の変化もマイルド、というか、DX11とVF-HE11を同一線上において検討しうる、という感じです。私は理由もなく上位モデルを読者におすすめするつもりは全くありませんし、ドスパラだって同じだと思います。例えば私はテキストライティング作業がメインで、それに簡単な画像加工をする程度の使い方をしているのでGPUは必要ありませんし、CPUだってCore i3で十分だと思っています。

もちろん、比較的高度な画像加工とか、メディア編集とか、できればたまにオンラインゲームも、という人ならVF-HE11を強くおすすめします。どちらにせよ非常に品質のいい、そして使い勝手のいい製品ですから、ご自身のニーズに合わせて好きなのを選べばいいのではないでしょうか?15.6インチのスタンダードノート、ということであればこのシリーズのコストパフォーマンスは最高ランクであると私は思います。

6.関連リンク

Critea VF-HE11:ドスパラ公式サイト
Critea VF-HE11 i5-6200U:ドスパラ公式サイト
14~15インチ ノートパソコン(PC):ドスパラ公式サイト

スポンサーリンク

コメント

  1. 匿名 より:

    アウトレットで美品であったら購入を考えようかな
    ドスパラの中古にはそこそこ期待しています

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。いやーっ、新品にしたげてー。

  2. 匿名 より:

    3000円しかかわらないのにHDをえらぶ人どの位いるんだろう

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。ごもっともです。世の中いろいろな人がいますから。おっと、これ以上書くとまずそうだ…

  3. 鈴木大介 より:

    ACアダプタの型番分かりますか?