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Ulefone T1 - 6GBのRAMとデュアルカメラを搭載した中華スマホの実態はいかに!?(実機レビュー:ひらちょん)

Ulefone T1 実機レビュー
こんにちは、ひらちょんです。今回はUlefone T1というスマホをレビューさせていただくことになりました。Ulefoneという名前自体は何度か聞いたことがあるのですが、Ulefoneの端末を実際に触ってみるのは初めてです。どれ程の品質なのか気になるところですね。なお、この製品は中国の通販サイト「Banggood」に提供していただきました。Banggoodにはこの場にて御礼申し上げます。ありがとうございました。

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1.スペック

Ulefone T1
OS: Android 7.0
CPU: MediaTek Helio P25
RAM: 6GB
ストレージ: 64GB
ディスプレイ: 5.5インチ(1,920 × 1,080)ゴリラガラス3
SIM: nanoSIM × 2(うち1つはmicroSDと排他利用)
通信バンド: LTE B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17/B19/B20
ネットワーク: 802.11 a/b/g/n、Bluetooth4.1
入出力: USB 2.0 Type-C、オーディオジャック
カメラ: イン8MP(補間後13MP)/アウト16MP+5MP
バッテリー: 3,680 mAh
サイズ: 155 x 76.9 x 8.45 mm / 181 g

スペックとしては全体的にミッドレンジ機に必要な要素は取り揃えており、RAMが6GBと突出しているのがこの機種の特徴です。他にも中華スマホとは言えUSB Type-Cを採用していたりストレージも64GBと大容量なものを採用しているなどRAM以外への力の入れ方も侮れません。

また、ミッドレンジCPUにRAM6GBもあって効果があるのか?という疑問も出てきました。RAM6GBともなれば最近のハイエンド機種が搭載し始めているぐらいで、天下のGalaxy S8ですらRAMは4GBです。RAMだけがオーバースペックになり動作は大したことがないのでは…という不安を抱えつつも最新のMediaTek CPUの性能を信じてレビューに挑みました。

2.筐体

Ulefone T1 実機レビュー
Ulefone T1はゴリラガラス3を採用しているため傷に強い液晶なのですが、保護フィルムが最初から貼ってありました。気泡などは入っていなかったのでしばらくこのまま使う予定ですが、商品紹介の画像を見るとガラスにコーティングもされているようで、フィルムのない受話スピーカー部のガラスを触ってみるとスベスベでした。

下部中央にあるホームボタンは指紋認証用のセンサーとしても機能します。性能については後述します。

Ulefone T1 実機レビュー
背面はマット加工の施された金属になっており、しばらく使っても指紋が目立ちにくかったです。触った感じは上品な金属といったような感じで、iPhone6以降の背面に見た目だけでなく触感も非常に似ています。

Ulefone T1 実機レビュー
縁は緩やかなカーブを描いており、ここだけ見るとiPhoneそっくりです。縁がカクカクしているスマホもありますが、持ちやすさの面では私はこの様なフォルムのほうが好きです。

Ulefone T1 実機レビュー
カメラは1600万画素と500万画素のデュアルカメラになっています。カメラの画質のレビューは後ほど行います。

Ulefone T1 実機レビュー
液晶に関してはよくあるFHD液晶ですが、視野角度が非常に広く、輝度も高いため日光下でも見やすいです。

Ulefone T1 実機レビュー
ただ、1点だけ気になる点がありました。それは黒の濃さが薄いといいますか、しっかりとした黒さが表現できていないように感じました。左はHAFURY UMAXというIPS液晶を採用したスマートフォンですが、同じ黒い画像を表示させた際にT1は白みがかっているように見えます。液晶の色味は機種により様々で好き嫌いは個人差があると思いますが、気になる人は気になる点だと思いました。

3.システムの概要

Ulefone T1 実機レビュー
起動をさせると初期セットアップが始まりました。最初は英語が選択されていますが、しっかりと日本語も初期搭載されており選択可能です。

Ulefone T1 実機レビュー
Ulefone T1はホームボタンが指紋認証センサーになっているため指紋の登録をすることができます。試しに4本ほど指紋を登録してみましたが、非常に反応が素早いです。指紋登録の画面で認識されているかがテストできたので、その時の様子を動画にしてみました。

動画を見ていただければわかるかと思いますが、触れた瞬間に指を認識しています。ロック解除などでも同じ精度で認識してくれるのでストレスフリーに使用できる指紋センサーです。

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Ulefone T1 実機レビュー
肝心のUIの方ですが、ほぼ素のAndroidと言った感じでした。特にいじられている点が見受けられないのでレビューに困るのですが、独自UIで変な癖がないという点では使いやすいとは思います。

Ulefone T1 実機レビュー
プリインストールアプリもこの通りで謎の中華アプリが入っているようなこともありません。強いて言うならCompassというアプリが見慣れないアプリですが、アプリ情報を見ても権限を何も要求していないので無害だと思われます。

Ulefone T1 実機レビュー
Androidセキュリティパッチは6月のものが入っていました。カーネルバージョンにrootの文字がありRoot化されているのかと思い確認していましたがRoot化は行われておりませんでした。その為、パズドラやFateGO等のRoot化されていると動作しないアプリ等も問題なく起動することができました。

4.デュアルカメラの性能

Ulefone T1 実機レビュー
カメラアプリのモードには通常撮影の他にぼかし撮影、プロ撮影、パノラマ撮影、動画、美顔モードの6種類あるのですが、今回は通常撮影とぼかし撮影を使用しました。プロ撮影ではホワイトバランスのような細かい設定をリアルタイムに変更できるのですが、正直素人が下手にいじってもうまく撮れないでしょうし、普通に撮ってどんな写真が撮れるかの参考にしていただければと思います。

通常撮影
Ulefone T1 実機レビュー
花にピントを合わせてそのまま撮りましたが、花より後ろのものが若干ぼやけてて既にそれっぽいです。写真自体は1600万画素で撮影されています。

ぼかし撮影
Ulefone T1 実機レビュー
こちらは花にピントを合わせてぼかし撮影を行いました。一見背景がぼやけていてそれっぽいのですが、よく見ると花の周りの背景はくっきりしています。何度ピントを合わせようとしてもどうしても花だけをきれいにくっきりとはいきませんでした。ぼかしの範囲が結構曖昧で正直不自然になる事が多いので基本は通常撮影で十分だと思われます。

Ulefone T1 実機レビュー
また、室内撮影が苦手なようで、室内で撮る写真は細部が曖昧になっていたり暗い部分にノイズが乗りやすいです。縮小されて表示されるとあまり目立たないのですが、スマホで全画面表示にしたりズームアップするとコレジャナイって感じがします。

Ulefone T1 実機レビュー
しかし野外では曇りの日だったにも関わらず結構綺麗に撮れています。薄っすらと見える遠くの山もしっかりと写真で撮れており、遠くの風景も拡大すると家が一軒一軒みることができます。というか今見返すとなんか空が神々しくないですか?そんな写真が撮れるカメラでした。

5.性能テスト

Ulefone T1 実機レビュー
Antutuのスコアは64,544点となりました。最近のミッドレンジ機らしいスコアといったところで、Xiaomi Redmi Note4X等が搭載しているSnapdragon 625と同等のスコアです。実際に3Dゲームの動作を見るためにデレステをプレイしてみましたが、3D標準でのライブが可能で、3D性能も十分にありました。

Ulefone T1 実機レビュー
DuraSpeedという最近のMediaTek CPUを搭載したスマホに搭載されている、バックグラウンドのアプリを制限して実行中のアプリを高速化する機能を使ったところ、スコアが3000点ほど上がりました。CPUのスコアが2500ほど上がったので、実際に効果のある機能だと思います。

6.まとめ

Ulefone T1は中国の通販サイト「Banggood」で販売中で、8月26日現在の価格は199.99ドル(22,432円)です。ウインタブでは中華スマホのレビューでSIMやWi-Fiの通信テストはしていませんが、この製品は「グローバルモデル」のため、日本の通信バンド(バンド19など)にも幅広く対応します。

使ってみた感想として、全体的にいい感じにまとまっていると思いました。特にハードウェアの作りは非常に良く、記事内でも挙げたように指紋認証や筐体の作りはもちろんのこと、他にも音響関係ではFS1601UというHiFiに対応したオーディオチップセットを搭載しているので、スピーカーで音楽を聞いても音質が良いです。

6GBあるRAMについてですが、どのあたりで恩恵を受けているのかは正直あまりわかりませんでした。というのも、アプリの切り替えで前に使ったアプリのタスクが切られている頻度が他のRAM4GB程の端末とあまり変わらず、ゲームアプリを2個起動しているだけでも片方のゲームのタスクが切られるようなこともありました。もちろん搭載されているだけありがたいのですが、システムの動作で1GB使って、残りの5GBをミッドレンジCPUの性能で活かすことは厳しいのではないかなと言うのが素直な印象です。しかしRAMやカメラが非常に挑戦的なスマホなので、この手のスマホに興味をそそられた方は一定数いるのではないかなと思います。今後も中華にはこのような挑戦的なモデルを投入してもらいたいですね。

7.関連リンク

Ulefone T1:Banggood

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コメント

  1. 匿名 より:

    Redmi Note 4xのSoCはSnapdragon 625ですよ。

    • 確かにそうでした。615と625だとスペックも結構違ってきますし誤解を生んでしまいますよね…ウィンタブさんに頼んで修正してもらいます。ご指摘ありがとうございました。

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。取り急ぎ記事を修正しました。

  2. 匿名 より:

    redmi note4xはスナドラだけでなくhelioもありますね
    私が使ってる4GB64GBはスナドラではないです。
    先月の半ばにT1を購入して三日で
    液晶が映らなくなりました。
    今は交換待ちしてますが、値段からするとかなりいい端末ですね
    二台購入で一台は家族が使ってるのですが使いやすそうです。
    液晶はかなり白が強いですがそれも味だと思えば使えないことはないと思います。
    交換端末がくるまで我慢してます。

  3. 匿名 より:

    買ったんですが、やっぱりゼリースクロールが気になりますね…
    ハズレを引いたのでしょうか??

  4. 匿名 より:

    スペック的には概ね問題なさそうですが、3GのBand 6に非対応なのだけが残念。ネット接続は出来ても通話ができないケースが通話先によって異なるのでちょっと面倒臭い場合がありそう。取り敢えず買ってみよう。

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。ああ、そういうケースもあるんですね。私は経験ないです。バンド19しか見てなかった…。