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ドン・キホーテ カンタンPad3 ー Marshmallow搭載で帰ってきた格安タブレットを購入しました(実機レビュー:かのあゆ)

kantanpad3_top
こんにちは。かのあゆです。昨年11月25日にドン・キホーテより発売された格安タブレット「カンタンPad3」の実機レビューをします。本機はドン・キホーテのプライベートブランド「情熱価格」から販売されるオリジナルタブレットで、初代モデルは2014年11月に、液晶解像度とROM容量を強化した2世代目モデルが2015年3月にそれぞれ投入されています。

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初代モデル、2世代目モデルは発売当時の時点で周回遅れのActions ATM7021(デュアルコア)と512MB RAMという構成に加え、長時間見ていると目が疲れてくるTN液晶を搭載していたこともあって、正直なところドン・キホーテがターゲットにしていた初心者やサブマシン用途にはお勧めしかねるモデルだったのですが、1年半ぶりに帰ってきた第3世代モデルはどのようなスペックアップを果たしたのでしょうか。

スペック

OS: Android 6.0.1 Marshmallow
CPU: RockChip RK3128 1.3Ghz Quad
RAM: 1GB
ストレージ: 8GB
ディスプレイ: 1024×600 TFT液晶
ネットワーク: 802.11 b/g/n
カメラ: アウト30万画素、イン30万画素
バッテリー: 6,700mAh
サイズ: 190.4 x108.4 x10.5 / 275 g

公式プレスリリースやパッケージなどでは詳細なCPU情報などが記載されておらず、購入前は同価格帯で販売されているAmazon Fireと同じMediaTek製のMT8127かと思ったのですが、実際にCPU-ZやAIDA64などで確認したところRockChipのクアッドコアプロセッサ、RK3128を搭載していました。

このCPU自体は2014年6月に製造開始になっているようですが、統合されているGPUが2010年の初代Samsung Galaxy Sなどに搭載され、しばらく中華タブレットでもスタンダードになっていたARM Mali-400 MPだったりするなど、その性能は2016年の現在となってはあまり褒められるようなものではありません。

OSはAndroid 6.0.1″Marshmallow”。すでに現在最新OSとしてはAndroid 7.1.1″Nougat”がリリースされていますが、キャリア端末でもまだほとんどアップデートが始まっていない状況であることや、中華タブレットではAndroid 5.1がいまだにメインストリームであることを考えると十分最新のOSといってもいい状況なので、素直にこのバージョンを搭載してきたことは評価できます。ただ、ハードウェアスペックが足りないせいか、複数のタスクを立ち上げると初代モデルほどではないにせよ「もっさり」してきます。

初代と2世代目モデルにはインカメラしか搭載されていませんでしたが、本機からアウトカメラも搭載されるようになりました。ただしアウト、インともに30万画素と「とりあえずついている」程度のものなので、画質的には「メモ程度に使えればよい」と考えたほうがよさそうです。

初代モデルから受け継がれている点としてパッケージにACアダプターとmicroUSBケーブルだけでなく、OTGケーブルとHDMIケーブルが標準添付されており、家電ソムリエによる電話サポートとソースネクストが提供する有償アプリの定額サービス「アプリ超ホーダイ」1ヶ月無料利用券が付属しているのは継承されています。

筐体

ドン・キホーテ カンタンPad3 筺体1
筐体デザインは前モデルから1年経過したこともあって、さすがに一新されています。液晶は特にベゼルが狭いと言うこともなく、標準的な7インチタブレットになっています。

ドン・キホーテ カンタンPad3 背面
背面には新たに搭載された30万画素のアウトカメラ。質感はプラスチックそのもので特に高級感もありませんが、価格を考えれば妥当なところだと思います。

ドン・キホーテ カンタンPad3 ポート
ポート類はイヤホンジャック、microUSBポート、DCジャック、microSDカードスロットとなります。microSDスロットはmicroSDHC規格(32GB)までの対応となります。電源ボタンのデザイン周りは初代/2世代目モデルのプラスチック感丸出しだったものがメッキ処理されたのはポイントかもしれません。

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使用感

ドン・キホーテ カンタンPad3 ランチャー1
初代モデルと2世代目モデルはランチャーに独自のものを採用しており、正直お世辞にも使いやすいものとは言えなかったのですが、本モデルでは標準ランチャーとしてAndroid標準の「Launcehr 3」が搭載されたため、この辺に関してはだいぶ改善された印象です。

ドン・キホーテ カンタンPad3 ランチャー2
もちろん独自ランチャーも残っており、こちらに切り替えることもできます。カンタンパッドらしさといえばある意味では「これ」なのでしょうが、個人的には相変わらず一般的なAndroid端末からずれすぎたデザインと感じられお世辞にも使いやすいとは言えない印象です。

ドン・キホーテ カンタンPad3 プリインストールアプリ
プリインストールアプリはこのような感じになります。初代モデルは4GBというあまりに少なすぎたROM容量もあってか、Google関連のアプリは本当に最小限で、2世代目モデルに至ってはOTAアップデートでGoogle Play Storeが削除されてしまいましたが、本機ではGoogle関連のアプリはGoogle MapsやGoogle Docs関連、メモアプリのKeppも含めほぼフルセットがインストールされています。

そのほかにはファイラーとAdobe Reader、グノシー、アプリを追加(ソースネクストの「超アプリホーダイ」)がプリインストールされています。

性能テスト

Androidのベンチマークでは定番のAntutuベンチでベンチマークテストを行ってみました。

ドン・キホーテ カンタンPad3 Antutu
参考
BungBungame KALOS 2(Samsung Exynos 7420): 88,439
Chuwi Vi 10 Plus(Remix OS、Atom X5-Z8300): 64,259
Teclast TBook 16 Pro(Atom x5-Z8300): 58,578
Chuwi Hi 10 Pro(Atom x5-Z8300): 57,824
Onda OBook 20 Plus(Atom x5-Z8300): 57,378
Chuwi HiBook(Atom X5-Z8300): 56,728
Cube iWork 8 Air(Atom x5-Z8300): 55,918
Onda V80 Plus(Atom x5-Z8300): 55,473
GOLE 1(Atom x5-Z8300): 55,436
マウス MADOSMA Q601(SnapDragon 617): 48,008
Teclast X89 Kindow(Atom Z3735F): 47,495
Wink Pax G1(MediaTek MT8783) : 38,553
YOKA KB2(Amlogic S912): 36,679
マウス MADOSMA Q501(SnapDragon 410): 35,663
Teclast X10(MediaTek MT8392): 31,561
Cube WP10(SnapDragon 210): 29,273
Cube T8 Super Version(MediaTek MTK8735P):23,925
ドスパラ Diginnos Mobile(SnapDdragon 210): 23,785
FREETEL KATANA 01 (SnapDragon 210) : 22,724

中華タブレットの低価格帯モデルでもこのスコアはなかなかお目にかかることはできないのではないでしょうか。近年のスマートフォン向けCPUは高性能化してきたことに伴い、ローエンドモデルのSIMフリースマートフォンに搭載されているCPUでも基本的なタスクに関しては十分こなせるようになってきましたが、この性能だとAndroid 6.0.1は荷が重すぎるというのが正直な印象です。ゲームもカジュアル系のものをプレイするのも厳しいでしょう。本当にWEBブラウズやYouTubeの観覧など、最低限のことが行える程度と思ったほうがよさそうです。

ウィンタブで取り上げたタブレットとしては最もローエンドよりのスペックになると思います。

まとめ

ドン・キホーテでの店頭販売価格は前モデルと同じく税抜き6980円。前モデルのカンタンパッド2から1年半ぶりに投入された新モデル。CPUがクアッドコア化し、OSもAndroid 6.0.1に変更されたことで大幅なスペックアップを期待したのですが、相変わらず「もう一歩」というのが正直な感想です。

とにかく搭載CPUがローパワー過ぎてWEBブラウズやSNS専用機として使う以外の用途はかなり厳しいです。同価格帯でAmazon Fireや中古のNexus 7などが購入できることを考えると本機を選ぶメリットは相変わらず微妙なところです。

ただ癖のあるランチャーだけでなくAndroid標準ランチャーも選択できるようになった点や主要なGoogleアプリをプリインストールしてきた点など確実に初代モデルや2世代目モデルより進化している点はありますし、次期モデルではCPUパワーを上げていけばこの価格帯のAndroidタブレットの選択肢が少なくなってきたこともあり、サブ端末として強力な選択肢に代わるんじゃないかなとは思います。

関連リンク

ドン・キホーテ カンタン Pad 3 - 税抜き6,980円!激安7インチAndroid タブレット
情熱価格 カンタンPad3(ドン・キホーテONLINE ショッピングモール)
XPERIA X Compactと過ごすかのあゆブログ

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コメント

  1. 匿名 より:

    こんにちは購入したものの……………..

     WEBブラウズやSNS専用機としての使用目的で購入したものの液晶の質が私には合わず、液晶を見ていると目が疲れるし、画面をタッチした場合の反応がイマイチ、さらにTVに接続して動画再生用にと思いましたが音声が出ない不具合があり(OTAアップデートで修正済み)使いあぐねていましたが、12月14日付の返金対応のお知らせを見てすぐに返品してしまいました。

     販売終了かと思ったら1月4日ごろから再販売されてるようですね。

     手ごろな値段のAndroid LTE対応タブレットを買うかgeaneeの新製品WDP-074-1G16G-10BTを買うか考慮しています。

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。かのあゆさんがなぜこれを買ったのか謎ですが、価格が価格なんで、だましだまし使う、ということなんでしょうね、あと、Geaneeの新7インチはどこが変わったのかよくわからないです。仮想HDDを使う、という手もありますが、Windows 10でこのスペックだと苦労するかも…