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Huawei Mate 9をAndroid 9 Pieにアップデートしました - アップデートでパフォーマンスも向上、より長く使えそうです(かのあゆ)

Mate 9がAndroid 9 Pieに
こんにちは、かのあゆです。以前中古で購入して実機レビューを行ったHuawei Mate 9ですが、レビュー終了後数日後にかのあゆの個体にもようやくAndroid 9 PieベースのEMUI 9.0.1へのアップデートが配信されてきました。これでMate 9でもAndroid 9 Pieの新機能を使えるようになっただけでなく、EMUI 9.0に搭載されている新機能も利用できるようになりました。

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1.国内でEMUI 9.0へのアップデートが可能な端末について

EMUI 9.0はすでに日本国内でも販売中となっているMate 20 Proやグローバル版が販売中のHuawei P30シリーズには初期搭載されていますが、2016年以降に発売されたHuawei端末にも展開されています。

日本国内では以下のスマートフォンがEMUI 9へのアップデートを受け取ることが可能です。

Mate 9
P10/P10 Plus
honor 9
Mate 10 Pro
P20
P20 Pro(ドコモ版HW-01K)
P20 lite(au版HWV32も含む)
Mate20 lite
nova 3

P10 liteやMate10 lite、nova lite、nova 2など、なぜかアップデート対象から外れている機種が存在する点は気になりますが、上記機種に関してはEMUI 9へのアップデートが配信、あるいは配信準備中です。2016年に発売したMate 9やすでに日本国内ではブランド展開をやめてしまっているhonor 9にもOSアップデートが配信されている点は注目すべきでしょう。

2.新機能について

PixelやAndroid Oneでも利用可能なワンボタン式ナビゲーションボタン
Android 8.x OreoをベースにしていたEMUI 8.xからAndroid 9ベースに変更されたEMUI 9では新しいワンボタン式のナビゲーションキーへの切り替えが可能です。Android 9 Pie搭載端末でもGalaxyのOneUIやElephone A6 miniのようにワンボタン式のナビゲーションバーは採用されていないケースも多いのですが、Huaweiの独自UIであるEMUI 9ではしっかり搭載されています。

その他従来の3ボタン式の仮想ナビゲーションキーとジェスチャーによる操作に切り替えることもできるので一通り使って使いやすいものに切り替えるといいでしょう。

スマートフォンの使いすぎを防止する「デジタルバランス」
Android 9 Pieで初搭載されたスマートフォン依存防止機能の「デジタルウェルビーイング」も「デジタルバランス」として搭載されています。Pixel/Android One端末やSamsun GalaxyのOne UIで搭載されているものとはUIが異なりますが、「よく起動するアプリの確認」や「スマートフォンを利用できる時間帯の制限」、「入眠しやすくするために画面をモノクロに変更する」といった機能が搭載されています。

カメラUIも最新端末と共通に
カメラのUIもMate 20 ProやP30シリーズに搭載されているものと共通化され、各機能へのアクセスが容易になりました。AI処理用プロセッサーのNPUがMate 9に搭載されているKirin 960に内蔵されていないこともあり、AIによるシーン自動識別機能は残念ながら搭載されていません。

面白い機能だとは思うが、実用性は・・・
Mate 20 Proやnova 3に搭載されている「AI Vision」はMate 9でも利用可能でした。この機能はGalaxyに搭載されている「Bixby Vision」とよく似た機能で、カメラで撮影した写真に基づいた商品情報をWEBから検索してくれます。

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ただし、Bixby VisionもそうですがAIによる認識制度が甘いのか関係ない商品をピックアップしてくることが多いので「とりあえずそういう機能が搭載されている」程度に思っておいたほうがいいでしょう。

3.ベンチマークスコアも向上

Mate 9に限らず、XperiaやGalaxyでもそうだったのですがAndroid 9 PieにアップデートするとAndroid 8.x Oreoと比較して何割かパフォーマンスが向上する傾向にあります。

Huawei端末に限らずAndroid 8.0からアップデートするとスコアが向上する傾向にある

Xiaomi Mi 9(Snapdragon 855): 361,390
Samsung Galaxy S10e SM-G9700 (Snapdragon 855) : 355,870
Samsung Galaxy S9 SM-G960F (Exynos 9810): 250,018
Samsung Galaxy Note8 SC-01K (Snapdragon 835): 205,819
Samsung Galaxy S8 Duos SM-G950FD (Exynos 8895) : 194,363
Samsung Galaxy S8 SC-02J (Snapdragon 835) : 194,096
Sony Xperia X Performance F8132 (Snapdragon 820): 157,502
Huawei Mate 9 MHA-L29(Kirin 960): 165,411 *Android 8.0/EMUI 8.0
UMIDIGI S3 Pro(Helio P70): 143,922
Xiaomi Mi 8 Lite(Snapdragon 660): 142,455
LEAGOO S10(Helio P60): 138,927
Samsung Galaxy Feel2 SC-02L(Exynos 7885): 123,174
ALLDCUBE m5(Helio X20): 103,678
Chuwi Hi9 Air(Helio X20): 95,498
Teclast M2(Helio X23): 94,849
DOOGEE S70(Helio P23 MT6763T): 93,417
Chuwi Hi9 (MT8173): 88,330
Huawei P20 lite (Kirin 659): 86,761
ALLDOCUBE X1(Helio X20): 85,170
Ulefone Armor 5 (Helio P23 MT6763V) : 83,335
Umidigi One Pro (Helio P23 MT6763V) ; 83,184
Blackview BV9500(Helio P23 MT6763T): 80,715
Vernee V2 Pro (Helio P23); 79,410
Huawei P10 Lite(Kirin 658) : 78,986
HOMTOM HT70(MT6750T): 59,460
Blueboo S3(MT6750T): 57,837
Nomu S10 Pro (MT6737T) : 51,425
Vernee M6 (MT6750); 50,186
VKWorld Mix Plus (MT6737) : 44,558
T-bao X101A (MT8783): 40,933
PIPO N8(MT8163A):39,785

Android 8.0ベースのEMUI 8.0を搭載していた頃より総合スコアが20,000点ほど向上しました。特にCPU、GPUスコアがAndroid 8.0/EMUI 8.0の頃より10,000点ほど向上しています。統合スコアだけで見るとSnapdragon 835を搭載するGalaxy S8 SC-02Jに迫る結果になっており、2019年現在でも十分メイン端末として使っていくことができると思います。

おそらく同じKirin 960を搭載したP10/P10 Plusやhonor 9でも同じようにパフォーマンス向上が期待できるほか、Kirin 659を搭載したP20 liteでもAndroid 9 Pie/EMUI 9アップデートによるパフォーマンス向上の恩恵を受けることができるはずです。

4.まとめ

SIMフリー端末でもOSアップデートできる端末が増えてきた
Mate 9の国内版は2016年12月に発売した端末ですが、OSアップデートに関してはAndroid 7.0/EMUI 5.0、Android 8.0/EMUI 8.0、そして今回のAndroid 9 Pie/EMUI 9.0.1と2度のメジャーアップデートを受け取ることができた形になります。

この時期に発売されたHuawei端末が全てAndroid 9 PieベースのEMUI 9へのアップデートを受け取れるわけではないものの、この前に発売したMate Sの国内版はフラッグシップモデルでありながらOSのアップデートを一度も受け取ることができなかったことを考えると、HuaweiのSIMフリー端末におけるOSアップデートはかなり良い方向に向かっている印象を受けます。

さすがにカメラアプリでのAIによるシーン自動識別機能は搭載されなかったものの、それ以外の面に関しては現在販売されているMate 20 Proなどと同等の内容にアップデートされており、パフォーマンスも大幅に向上するなど、既存のユーザーにとっては非常に嬉しいOSアップデートになっています。

Mate 9に関しては端末のライフサイクル的に今回のOSアップデートがグローバル版・国内版共に最終アップデートになるはずですが、次期バージョンであるAndroid 10 “Q”を搭載した端末が出揃うのは早くても年末あたりでしょうし、スペック的にも現在のミッドハイレンジのスマートフォンと同等クラスとなっているだけに現在でも快適に利用可能です。

以前はSIMフリースマートフォンのOSアップデートは行われないままというケースが多かったのですが、近年ではHuaweiのみならず、MotorolaやASUS、シャープなども積極的にOSアップデートを展開するようになりました。

OSアップデートを行うことで機能強化されるだけでなく、より長く端末を愛用していくことができるため、まだ全てのSIMフリー端末販売メーカーがOSのメジャーアップデートを確実に行っているというわけではないものの、数年前よりは確実に状況は良くなっており、各メーカーのSIMフリー端末がOSアップデートを行うようになったのはいい傾向と言えるでしょう。

5.関連リンク

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